年間の作業

1〜3月
キウイフルーツの、枝の剪定、誘引作業を行います。良い果実を成らせる為には欠かせない作業です。
不要な枝を剪定し、残した枝を棚へ均一になるよう誘引して、枝を棚の線に紐で縛ります。
キウイフルーツは1月中旬頃までに剪定を終わらせないと切り口から樹液が出てきてしまいます。
キウイフルーツの作業が終わったら梨の剪定、誘引作業をします。梨は枝が硬いので、 立っている枝を棚に誘引して縛り付けるのは一苦労です。

剪定した枝は、機械で粉砕して堆肥にし、再利用します。



4月
上旬から梨の蕾が膨らんできますので、枝の先端等、花が咲いては困るところの蕾を潰します。 摘蕾作業といいます。
花が咲き始めたら花粉採集専用の、松島という品種の風船状の蕾と、葯が開いてない花を集め、花粉を採取します。
こうして集めた純花粉に増量剤を混ぜて、生産品種の梨の花(雌しべ)に授粉します。 一番気を遣う時期です。晴れて授粉してから15℃以上の気温が4時間以上続かないと授粉できないからです。
下旬には授粉できた実がパチンコ玉くらいになっていますから1ヶ所に1個ずつに間引きします。 摘果作業といいます。時間がかかり根気のいる作業です。

5月
梨の、2回目の摘果作業を行います。形の悪いもの、位置の悪いものを落とします。 中旬になるとキウイフルーツの雄木の花が咲きますので、梨と同じように花粉を採取します。 キウイフルーツは雌雄別株です。雌花が咲く前に摘蕾をします。雌花が咲いたら授粉します。 多めに花粉を集めて、来年に備えて冷凍貯蔵しておきます(紅妃、レインボーレッド、アップルキウイは4月末〜5月上旬に開花する為)。

中〜下旬にぶどうの開花が近づくと房作りと言って花穂(かすい)を切り詰めます。 種無しにする為、満開時に1回目のジベレリン処理を行います。

6月
ぶどうの摘粒(粒を間引く)、2回目のジベレリン処理を行います(粒を肥大させる為)。ジベレリン処理後すぐにキウイフルーツの摘果をします。
梨、ぶどう園に、鳥害から守る為防鳥網を張ります。

7月
梨の、4月に発生した新梢に来年の花芽を着けさせる為、直上に立っている新梢を紐で30〜45°に引っ張り棚に縛ります。新梢誘引です。
ぶどうの房に、均一に光が当たるように無駄な枝を落とし、枝を均一に誘引します。

8月
梨、ぶどうの収穫が始ります。味が気になりますねぇ。年間を通してですが、台風が発生すると動きが気になります。

9月
お礼肥を与え、防鳥網を畳みます。張ったままだと網は傷むし、冬に雪が積もれば棚が潰れてしまいます。

10月
中旬頃に梨、ぶどうに元肥えを施します。元肥えには100%有機質肥料を使い、堆肥の他に発酵肥料等々、 味の向上を目指しています(肥料の詳しいことは企業秘密でナイショ)。施肥後、草生栽培にする為、牧草の種を蒔きます。


11月
キウイフルーツの収穫です。収穫後、選果機で大きさを選別して、サイズごとにコンテナへ入れ冷蔵庫で貯蔵します。 12月から販売しますので、販売予定に合わせて冷蔵庫から出して食べられるように追熟します。
収穫後に、キウイフルーツに元肥えを施します。

12月
キウイフルーツの販売開始です。時期的に御歳暮に最適です。
霜が降りて寒さが来ると落葉が始まり、ぶどうから剪定作業を始めます。

この他に園の草刈り、防除等、年間通して作業はあります。

 




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